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人権賞の李大統領 法輪功難民を強制送還

2011年09月24日
 
【新唐人2011年9月25日付ニュース】9月20日、韓国の李明博大統領がアメリカのニューヨークで「アピール・オブ・コンシエンス賞」という人権面での貢献を評価する賞を授与されました。これに対し韓国では、疑問の声が尽きません。この2年、韓国政府は法輪功の難民申請者10人を中国に強制送還しているからです。
 
授与式の後、大統領は、「朝鮮半島で暮らす7000万人が幸せで平和な未来を迎えられることを願う」と講演。さらに、韓国とアメリカは、同じ価値観を持つ同盟国として、国際問題で緊密に協力していくとも加えました。
 
国連の潘基文事務総長も、授与式に出席。国連のメンバーとして国際化する韓国を目にできてうれしいと述べました。
 
大統領が訪米していたこのとき、韓国大統領府の公式サイトには、「人権を侵す恥ずべき行為はやめてほしい」と訴える書き込みが登場しました。
 
書き込みにはこうあります。「韓国政府はすでに法輪功学習者10人を、人権の死角エリア――中国に強制送還した。韓国は世界の批判の的となったが、これは韓国の恥辱である」
 
この書き込みに対し、22日午前2時までで3,498人が支持と賛同を表明。この賛同者数は2003年にこの書き込みコーナーが始まって以来、最高の数字です。
 
「法輪功の難民申請者を中国に強制送還しておきながら『人権賞』をもらうとは笑い話ではないか。任期も残り少なくなった大統領には、自身の過ちを反省し、つぐなってほしい」との呼びかけもありました。
 
これと北朝鮮の難民を送り返している中国と何の違いがあるのかとの指摘もあります。
 
北京大学法学部 袁紅冰・元教授:「中国共産党の法輪功弾圧は今 世界で最悪の人権禍です。残念なことに多くの国の政治家は目先の経済利益のために、人権の国際的義務を放棄して、中国に譲歩政策を行っています。李大統領はその典型例です。だから人権賞の授与は賞に対する侮辱であり、大統領への皮肉です」
 
2002年から、韓国の法務省は法輪功学習者の難民申請を受け付け始めましたが、ずっと、承認も却下もしてきませんでした。2006年、当時の韓国法務省の大臣が中国の公安大臣と会見。その後すぐに、20人余りの法輪功学習者が難民申請を却下されました。
 
韓国政府の情報筋によると、中国指導部の一人、李長春は2009年、韓国訪問の際、中国人観光客の韓国への観光ビザ免除の交換条件として「法輪功学習者を韓国から追い出すこと」を求めたそうです。
 
最近、欧米メディアも韓国政府による強制送還を注目。ウォールストリート・ジャーナルは20日、韓国の法輪功学習者によるマーチングバンドの写真をトップで掲載。指揮棒を持っている金さんを紹介しています。金さんは9月初めに韓国政府に拘束されました。
 
金さんについて、人権団体の代表、テリー・マーシュ弁護士は、中国に返されたら、拷問に遭うはずだと強調。人権団体はさらに、韓国政府は国連難民条約や拷問等禁止条約の批准国としての責任を全うしていないと批判したそうです。
 
実際、確認されただけで3,448人の法輪功学習者が迫害で死亡。
 
台湾法輪大法学会 張清渓・台湾大教授:「人権の観点から韓国は彼らの難民申請に対して、特別に配慮すべきです。韓国は国連の加盟国ですし、国連の現事務総長も韓国人なので、この方面を特に意識すべきです」
 
AFP通信によると、近年、法輪功学習者100人余りが韓国に難民申請をしています。しかし、ほとんどが申請を却下されたそうです。すでに10人が強制送還されたほか、およそ60人が強制送還の危機に直面しています。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
-【禁闻】李明博纽约领奖-遣返法轮功受谴责.html
 

 

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